行政書士高見裕樹事務所

簡易宿所で食事を出すには?|朝食提供に必要な飲食営業許可と厨房設備

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簡易宿所で食事を出すには?|朝食提供に必要な飲食営業許可と厨房設備

簡易宿所で食事を出すには?|朝食提供に必要な飲食営業許可と厨房設備

2025/07/18

「“朝食だけ出したい”はOK?|簡易宿所と飲食営業許可の関係」


■ はじめに|宿泊と一緒に「朝食」を出すには許可がいる?

「簡易宿所を開業するけど、朝食だけ出せたらいいのに」
「キッチンがあるから簡単に食事も提供できるのでは?」
「ゲストハウスで軽食を出したいが、許可は必要?」

こういった声をよくいただきます。
結論から言えば、簡易宿所と飲食営業は“まったく別の許可”が必要です。

旅館業の許可(簡易宿所営業)を取得しただけでは、例え朝食でも、食事提供はできません。
食事を提供するには、別途「飲食店営業許可(食品衛生法)」を取得する必要があります。

この記事では、簡易宿所と飲食業の違い、必要な設備、設計の工夫、一体型申請の進め方などを、行政手続きと現場の実務の両面から徹底解説します。


■ 簡易宿所と飲食業の違い|別業種であり、許可も異なる

まず押さえておきたいのは、簡易宿所と飲食営業は、法律上まったく別の業種であるということです。

✅簡易宿所営業(旅館業法)

  • 管轄:保健所(生活衛生課・旅館業担当)

  • 根拠法:旅館業法

  • 主な業務:宿泊場所の提供(寝具を備えた宿泊)

  • 食事提供は許可に含まれない(有料・無料を問わず)

✅飲食店営業(食品衛生法)

  • 管轄:保健所(食品衛生担当)

  • 根拠法:食品衛生法

  • 主な業務:調理した食事の提供(テイクアウト・店内飲食を問わず)

  • 提供内容の有料/無料は問わず、調理して人に提供すれば営業扱い

ポイント:朝食を無料で出しても「営業」にあたるため、飲食店営業許可が必要です。


■ 厨房設備・構造要件の違い

飲食営業許可を取得するためには、厨房や施設の構造に一定の基準があります。

✅主な構造要件(飲食店営業)

設備 必須かどうか 備考
調理室 必須 客室・トイレ・玄関などと区画されている必要あり
二槽シンク 必須 野菜・調理器具の洗浄を分けるため
給湯器 必須 手洗い・洗浄に使用。瞬間湯沸かし器でOK
手洗い器(専用) 必須 シンクとは別の専用器具が求められる場合あり
冷蔵庫 必須 食材保存のため。庫内温度計付き推奨
換気扇 必須 湿気・煙の排出のため。サイズ指定ありの地域も

✅ 注意:シェアキッチンや家庭用キッチンでは原則NG。必ず保健所と事前相談が必要です。


■ 「朝食だけ」でもフルスペック厨房が必要?

「朝食しか出さないのに、本格的な厨房が必要?」と思われるかもしれません。
しかし、基本的に保健所の審査は「業態」で判断されないため、“朝食だけ”でも厨房基準は同じです。

ただし、提供スタイルによっては緩和されるケースもあります。

✅提供スタイル別対応例:

スタイル 許可の要否 備考
加工品(袋パン+紙パック飲料)を置くだけ 不要 未開封市販品であればOK(ただし提供方法による)
サンドイッチを調理・提供 食品の調理・提供はすべて営業扱い
ビュッフェ形式(セルフ) 加温・冷却・保存体制が求められる

「提供内容+提供方法」によって審査が分かれるため、事前の仕様確認が極めて重要です。


■ 設計段階から“飲食併設”を想定するのがカギ

旅館業許可と飲食店営業許可は、設計段階で両立可能な設計にしておくことが最重要ポイントです。

✅旅館業と飲食業の「両立設計」の注意点:

  • 厨房と宿泊スペースを明確に区画すること

  • 厨房出入口と客室出入口を分ける、または手洗・動線で対応

  • 流し台の数(2槽シンク+手洗器)に注意

  • ゴミ出し・保管方法の明示(保健所提出用図面)

  • 洗面所・トイレの動線の重複を避ける設計が望ましい

✅ 設計がうまくいけば、一つの物件で「宿泊+飲食」両方の許可が取得可能です。
当事務所では、提携設計士と共に初期段階からプランを立てることで、余計な工事費をかけずに両立できるよう支援しています。


■ 当事務所のサポート体制|設計・施工・申請すべてお任せ

行政書士高見裕樹事務所では、簡易宿所と飲食営業を「同時取得」したい方向けに、以下のような一体型サポートを提供しています。

項目 担当部門
用途地域・規制調査 行政書士(都市計画確認)
図面設計・配置計画 提携建築士・設計士
厨房仕様設計・設備仕様確認 株式会社Kプランニング(自社施工)
旅館業許可申請書作成 行政書士高見裕樹事務所
飲食営業許可申請書作成 同上
保健所・消防との協議 同上(立会・調整込み)

✅ 特に石川県では、保健所の担当が旅館業と飲食業で異なるため、部門間の調整も私たちが代行いたします。


■ よくあるQ&A

Q:朝食は出さず、夕方に軽食を提供する場合も飲食営業許可が必要ですか?

A:はい。時間帯や量に関係なく、調理して人に提供する場合は営業許可が必要です。

Q:厨房スペースが限られているのですが、簡易な設備で通る方法はありますか?

A:冷菜中心・簡易調理・テイクアウト非対応など用途を限定することで一部緩和される可能性はあります。保健所と協議の上で判断となります。

Q:申請費用や工事費用はどれくらい見ておくべき?

A:厨房工事費(30〜100万円)、申請報酬(10万円前後)、設備購入費を含めると総額50〜150万円程度が目安です。※要件・構造により変動


■ まとめ|「朝食だけ」のつもりでも、計画段階から許可を見据えよう

簡易宿所と飲食提供を組み合わせることで、宿泊施設の魅力が高まり、競争力もアップします。
しかし、「少しだけ食事を出すつもりだったのに、許可が必要だった」「設計変更で余分な費用が発生した」というトラブルも少なくありません。

最も大切なのは、「最初から飲食併設を前提に計画を立てること」です。
行政書士高見裕樹事務所では、物件調査から厨房設計、旅館業・飲食業の申請まで
ワンストップ対応
しています。


■ お問い合わせ・ご相談はこちら

📞 電話番号:076-203-9314
📩 お問い合わせフォーム:https://takami-office.net/contact/

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宿泊+飲食併設型の開業をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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